•オランダがオリンピック女子サッカー競技デビューを果たす •スター選手のリーケ・マルテンスは東京2020に大きな期待を抱いている •バルセロナのミッドフィルダーは、オリンピック開幕を待ち望んでいる オリンピックで金メダルを獲得することは、サッカー界を代表する女子選手や男子選手にとって、決して最優先の目標ではないだろう。その理由としては、4年に一度のチャンスであること、参加チーム数が比較的少ないこと、FIFAワールドカップ™やUEFAユーロなどの大会の方が、注目度をより集めるからである。
とはいえ、オリンピックイヤーが到来し、自国の代表チームと栄光を手に入れるチャンスが生じると、話は変わってくる。オランダのスター選手、リーケ・マルテンスがFIFA.comの独占インタビューに答えてくれた。
「若い頃は、オリンピックでプレーすることなど考えもしませんでしたが、数年前から予選突破の可能性を考え始めました。そして今、オリンピックでプレーできるのは、大きな夢の実現です」
2017年にFIFA女子最優秀選手賞に選出されたマルテンスは、バルセロナで素晴らしいシーズンを過ごしており、東京ではメダルの獲得を望んでいる。
「これまでやってきたこと、そしてバルセロナでの素晴らしいシーズンを経て、オランダ代表でオリンピックのメダルを獲得してシーズンを締めくくることができたら、素晴らしいですよね」
スウェーデンのクラブ、ローゼンゴードから移籍したミッドフィルダーは、バルセロナで4年目を過ごしている。移籍当初は、怪我や新しい環境への適応に苦労し、最高のサッカーを披露することができなかった。だが、現在ではクラブを代表する選手の一人へと成長。今シーズンは、バルセロナのUEFA女子チャンピオンズリーグ、プリメーラ・ディビシオン、コパ・デ・ラ・レイナの3冠達成に貢献した。
「今シーズンは何か特別なことができると信じていました。私たちは素晴らしいチームです。この成功を必要としていました」
さらなる成功に飢えるリーケは、オリンピックでの栄光に照準を合わせている。オランダ代表は、女子サッカー界での自分たちの高い地位を意識し、表彰台に上ることを強く望んでいる。欧州王者であり、FIFA女子ワールドカップ・フランス2019™準優勝のサリナ・ヴィーフマン監督率いるオランダは、東京でも注目を集めることになるだろう。
「代表チームとしてオリンピックに参加すると、最善を尽くして最高の結果を出したいと思うものです。東京では何か大きなことを成し遂げたいと思っています。私たちは素晴らしいチームですし、強いです。とはいえ、オリンピックには他にも優れたチームがたくさん出場します。私たちはベストを尽くして、自分たちの強さを見せなければなりません」
そして、28歳のスターは東京ですべきことに目を向け、次のように語った。
「オランダが優勝候補とは言えないと思います。EURO女子で優勝し、2019年のワールドカップで準優勝したことで、多くの人たちが私たちに期待していることを知っています。ここ数年のように、私たちは再び何か大きなことを成し遂げられると思います。でも、アメリカという強豪がいますので、オランダが優勝候補だと言うのは少しおこがましいと思います」
「私たちは自分自身に集中して、自分たちの知っていることをしなければなりません。それが最も重要なことです。自分たちの最高のサッカーができれば、オリンピックでも上までいけると思っています」
近年の成功により、オランダはヨーロッパおよび世界の強豪国としての地位を確立している。だが、オリンピック女子サッカー競技に出場するのは、東京2020が初めてである。
マルテンスはチーム内に興奮を呼ぶオリンピックデビューになるだろうと明かす。
「初めてのオリンピック予選突破は本当に特別なことです。私たちは第一世代ですが、今後さらに多くの世代が続いてくれることを願っています。代表チームのユニホームを身に着けるのはいつだって特別なことですが、オリンピックで初めてそれができるのは格別です」
しかし、彼女自身も認めるように、ブラジル、ザンビア、中国と同組に入ったグループリーグには危険が潜んでいる。
「アフリカのチームとの対戦は、どうなるのか全く予想がつかないので、いつも難しいです。スピードがあってフィジカルも強く、簡単な相手ではありません。中国とは何度も対戦していますが、メンバーが大幅に変わっているので、どんなチームになったのか様子を見てみなければなりません。ブラジルにも同じことが言えます。どのポジションにも素晴らしい選手がいて、とてもテクニックに優れています。3チームとも非常にタフな相手です」
東京でどんなことが起ころうとも、それが記憶に残る経験になるだろうとマルテンスは言う。
「本当に特別な大会になると思います。すべての瞬間、すべての試合を楽しむつもりです。特別な思い出になることを願っています」

