ザドルスキー:東京ではメダル以上の目的でプレーする
・シェリナ・ザドルスキーがFIFA.comのインタビューに応じた ・カナダ代表DFはトッテナム・ホットスパーのシーズン最優秀選手に選出された ・ いとこを自死で亡くした後、メンタルヘルスに関する意識向上のために募金を募った
シェリナ・ザドルスキーは、日本ではメダル以上の目的でプレーする。今年3月、彼女は最大のサポーターであった、いとこのカーリーを自死で失っている。 彼女と家族は悲しみに打ちひしがれながらも、カナダ最大のメンタルヘルスと薬物依存教育病院であるCentre for Addiction and Mental Health(CAMG)を通じて募金活動を行い、ザドルスキーは試合で着用したジャージ2枚を寄付した。 「メンタルヘルスに苦しんでいる親戚や友人、または誰かが身近にいる人は驚くほど多いです」。ザドルスキーはFIFA.comにそう語ってくれた。 「このことについて話し合いたいのです。いつも元気でいなければならず、自分で対処しなければならないと断じたくはないのです」 オリンピック前の合宿先から電話でインタビューに応じるザドルスキーは、陽気でエネルギッシュ、そして温かい心の持ち主である。彼女は自称“サッカーオタク”であり、プレミアリーグやチャンピオンズリーグの試合を熱心に観ている。 ザドルスキーは進歩することに執着している。2016年にサンパウロで銅メダルを首にかけた瞬間から、すでに次のオリンピックに目標を定めていた。そして、彼女は自分のキャリアに感謝し、同様にそれぞれの瞬間、それぞれの試合、それぞれの空中戦に感謝することを学んだ。
「自分のプラットフォームを使って、助けを求めても大丈夫だと言いたいのです。身近なところで起きた出来事がキッカケで、人生は短く、時にはお互いに助け合わなければならないものだと実感しました。人々の反応やサポートは、私が予想していた以上のものでした。本当に感謝しています」 カナダは開催国の日本、英国、チリとのグループリーグに向けて準備している。ザドルスキーはトッテナム・ホットスパーでFA女子スーパーリーグを終えたばかりで、絶好調を維持。このリーグでは、毎週のようにトップレベルのフォワードと対峙していた。 この28歳は、ベブ・プリーストマン監督のおかげで、カナダ代表がカナダ人のアイデンティティである気迫と、粘り強いディフェンスを取り戻すことができたと証言する。 「監督はチームの体制を整え、私たちを大いに助けてくれました。トレーニングは素晴らしいです。私たちはハードワークし、一生懸命守りますが、そこに勇気を加えたいです。勇気を持ってボールに向かい、チャンスをつかみ、全員がピッチ上でリーダーになることを目指します」
I want to use my platform to say it’s ok to ask for help.
ザドルスキーは、日本の「美しいサッカー」、英国の「空中戦とフィジカルプレーの強さ」、チリの「センスとテクニック」など、さまざまな相手との対戦を楽しみにしている。オリンピック女子サッカー競技でカナダが誇る近年の歴史に加え、今回は「メダルの色を変えたい」という決意に満ちている。その一方で彼女はメンタルヘルスに苦しんでいる人や、身近な人がメンタルヘルスに悩んでいる人にとって、強い証となりたいと思っている。 「多くの人が同じような経験をしています。だから一緒になってお互いを助け合い、自分のメンタルヘルスについて話し合うことは、とてもパワフルなことだと思います。ありがたいことに、私にはメンタルコーチがいて、心を開くことができる人がいる環境にいます。全ての人に自分の心を開くことのできる人がいることを願っています」 ザドルスキーが東京で経験するだろう成功とともに、彼女の心の中にはカーリーがいる。そして人生の新たな貴重な瞬間をかみしめることになるだろう。