•サッカー大国とダークホースが入り混じった8チーム •欧州と南米からは1か国ずつが勝ち残り •ダークホースはエジプトとニュージーランド
男子サッカー競技では8強が出揃い、優勝候補と好調の伏兵がぶつかり合う興味深い構図ができあがった。 1次リーグでは、ホスト国の日本と前回王者のブラジルが力強いパフォーマンスで、優勝候補に名乗りを挙げた。だがその一方で、ベスト8に残ったほかの各国もグループステージ突破の勢いをもとに、メダル獲得へ向けてモチベーションを高める。 準々決勝試合スケジュール 7月31日 土曜日 (すべて日本時間) スペイン対コートジボワール 宮城スタジアム 午後5時 日本対ニュージーランド 茨城カシマスタジアム 午後6時 ブラジル対エジプト 埼玉スタジアム2002 午後7時 韓国対メキシコ 横浜国際総合競技場 午後8時
注目のポイント スター選手の招集が奏功 スペインとコートジボワールは東京五輪に有力選手を招集。ここまでのところはその決断が奏功している。スペインはUEFAユーロ2020で、わずか18歳ながらレギュラーとして活躍したペドリを含む6選手を呼び寄せ、1次リーグを順当に勝ち進んだ。 ちなみにスペインがオリンピックでグループステージを首位通過したのは、自国開催の1992年バルセロナ大会以来となる。この大会ではペップ・グアルディオラとルイス・エンリケなどの実力者の活躍もあり、チームは金メダルを獲得している。 一方のコートジボワールは、若手主体のドイツを勝点で1つ上回り、D組を2位で通過。エリック・バイリーやマックス・グラデル、フランク・ケシエといったヨーロッパのクラブに所属する、経験豊富な選手がチームをけん引。予選では1勝2分の無敗。優勝候補のブラジルでも屈強な彼らを負かすことができなかった。果たして、スペインは彼らを破る最初のチームとなれるのだろうか? 新スタイル対新スタンダード 「注目を集めるパフォーマンスをしたい」と、日本到着後に話していたニュージーランドのエース、クリス・ウッドだが、ここまではその言葉通りの活躍を披露している。「オールホワイツ」の愛称で知られるチームは、初の準々決勝進出を達成したばかりではなく、攻撃的なプレースタイルでグループステージ突破に成功した。 ウッドは「これまでのニュージーランド代表では、このチームのようなプレーをしたことは一切なかった」と胸を張る。ダニー・ヘイ監督のもと躍動する選手たちだが、次戦ではさらにもう一つギアを上げる必要がある。次戦の相手は絶好調の日本代表なのである。直近のグループリーグ3戦目では、大会前に優勝候補に挙げられていたフランスを4-0と粉砕。オリンピックでのグループステージ3連勝は、日本にとっての初の偉業だけに、チームの雰囲気は極めて明るい。

エジプトが王者ブラジルに挑む 過去と現在、すべてのスタッツや成績を見ても、土曜日の埼玉スタジアムでの一戦ではブラジル優勢と予想する声が大半だろう。ブラジルは目下、オリンピックで9戦負けなし。ベスト16で負けたのはわずか1度のみで、準々決勝には8回進出して7勝している。エースのリシャルリソンはここまで5得点と好調。今大会で最も決定力のあるフォワードだ。 だが、エジプト代表には経験豊富な最終ラインが揃っている。1次リーグの3試合、すなわち270分間で許した失点はわずかに1。堅固な守備からの速攻も兼備する。ブラジルが誇る強力攻撃陣が、難攻不落の守備陣をどのように崩すのか。非常に興味深い戦いが見られそうだ。 メキシコを待つのは苦手とする韓国 メキシコもまた、攻撃性能抜群のチームでグループステージでは識者を唸らせた。圧巻のスピードからの効果的なカウンターは、FIFAのテクニカルスタディグループからも賛辞が届いたほどである。 ところがこれを迎え撃つ韓国は、オリンピックの男子サッカー競技において、メキシコにとっての天敵である。今大会で3大会連続。1996年のアトランタ大会から数えれば通算4回目の対戦となる。注目すべきは、この4戦全てでメキシコは無得点。加えて韓国は直近の2試合で10点を挙げているだけに、ハイメ・ロサノ監督率いるチームは、攻撃だけではなく守備面にも注力して取り掛かる必要がある。
