•1964年以来のオリンピック男子サッカー復帰 •初戦ではホンジュラスに勝利し、第2節では韓国と対決 •ミレル・ラドイ監督が独占インタビューに応える ルーマニアはグループB初戦でホンジュラスを1-0で下し、東京2020で完璧なスタートに成功している。準々決勝に進出した東京1964以来、57年ぶりとなるオリンピック復帰だが、リオ2016で4位のホンジュラスに勝利したことは、ルーマニアサッカーの復活を強調するものとなった。 今回のオリンピック出場権は、2019年のUEFA欧州U-21選手権で獲得したが、これは元同国代表のミレル・ラドイ監督(代表キャップ数67)のもとでの達成だ。その手腕が評価され、彼はA代表の指揮も任されることになった。「私はちょうどいいタイミングでちょうどいい場所にいたのです」。謙虚な40歳はFIFA.comのインタビューでそう語っている。ルーマニアは7月25日に、鹿島で韓国と対戦する。 FIFA.com:ルーマニアの監督に就任したときは、まだ若くて経験も比較的浅かったですよね。任命された理由は何だと思いますか。 ミレル・ラドイ監督:2019年にイタリアで開催されたユーロU-21のおかげです。U-21の監督を任されたときは、まだオリンピック出場は決定していませんでした。でも、ラスト2試合に勝利を収めることができました。これにより、予選グループ首位で決勝トーナメントに進出し、東京オリンピック出場権を獲得したのです。 このときから、才能あふれる新しいチームと監督が登場したと話題になり始め、1994年の黄金世代と比較されるようにもなりました。それで、ファン、メディア、ルーマニアサッカー協会が私を推してくれたのです。ちょうど良いタイミングで、ちょうど良い場所にいたのです。
3名のオーバーエイジ選手の招集に苦労されましたね。 クラブの決定を理解しなければなりません。彼らは、主要大会に向けた選手を整えるために、自分たちの利益を守らなければなりませんからね。オリンピック代表チームにとって大変だったのは、全員が同じタイミングでチームに入り、全員が同じ程度のフィジカルの準備をしたわけではなかったことです。でも嬉しいことに、彼らはオリンピックの価値を理解し、出場したいと思ってくれました。仮にスターティングイレブンでないとしても、この大会が人生における最大のチャンスになることを彼らは知っているのです。 この若い世代はオリンピックの意義を理解しているでしょうか。 ええ、やっと理解してくれたと思います。オリンピックについて毎日のように話しているのですが、こういったことを伝えるのは簡単ではありません。スタッフの中でオリンピック経験者は1人しかいませんが、他の種目でオリンピックを経験したルーマニア人選手を引き合いに出しています。また、私はネイマールを例に挙げています。彼は、リオ2016での感動は2014年のワールドカップを超えるものだと言っていました。 オリンピック出場は、ルーマニアの国際舞台への完全復帰を示しているでしょうか。 そう願っています。アドリアン・ムトゥ(U-21監督)と私たちの目標は、この世代の選手が数年後にA代表に入ることです。東京オリンピックは、ルーマニアの出場がまぐれではないことを証明する機会です。我が国のサッカー協会は、この5年間オリンピックに積極的に取り組んできました。

何が出発点でしたか。 協会は、若手選手の育成促進のために何ができるかを考え、私や育成に詳しいアドリアン・ムトゥといった若手監督に任せることにしました。私たちはモチベーションが高く、どこに到達すべきか知っています。一生懸命努力し、世界中にたくさんのつながりを持っています。自分たちの経験を通して、若手選手たちにプロになること、国を代表することの意味を理解させることができます。 1994年FIFAワールドカップ™ の黄金世代と比較されることが多いですが、どう思っていますか。 正直言って、個々の選手の才能という点では、1990年代の黄金世代とは比べものになりません。ですから、自分たちに何ができるのかを明確にしなければなりません。その答えはチームワークということになります。全員がチームのために最善を尽くさなければなりません。1990年代の黄金世代のような個々のクオリティはないので、それを強い集団スピリットで補う必要があります。 あなたは、どの監督に最も影響を受けましたか。 コスミン・オラロイ監督です。私のステアウア・ブカレスト時代の監督で、現在は友人です。彼が私の背中を押してくれました。私は、25名の選手が私の話を聞いて、私が望むことを理解してくれるとは想像できませんでした。選手時代は、監督の仕事は簡単だと思っていましたが、今では監督の仕事を簡単にしているのは、選手たちだと実感しています。 監督になる決断をする前に、彼から「現在、家族と過ごしている時間をすべてこの仕事に捧げてもいいと思うならやればいいし、そうでなければ他のことをしなさい」と言われました。これまでに受けた中で、最高のアドバイスでした。現在、私はこの情熱をフルに体現しており、休日であってもサッカーなしでは生きられなくなっています。 ユースチームとA代表を指導することの長所と短所は何でしょうか。 マイナス面は、メディアからのプレッシャーです。中には、私があまりにも多くのことに関わっていて、1人ですべてをやろうとして、何も成功できないと思っている人もいます。でも、選手時代にプレッシャーに耐えてきたので気にしていません。クラブではチャンピオンズリーグに、ルーマニア代表としてはユーロ2008に出場しましたから。 プラス面は若手の成長を目にしたら、A代表入りさせることができることです。私たちはオリンピックに出場するためだけではなく、次の5年間に向けて準備し、ワールドカップ出場を果たすためにここに来ているのです。その時はもう監督をしていないかもしれませんが、選手たちには、代表チームが彼らに何を期待しているのかを理解してもらいたいです。勝者のメンタリティを持ち、ドイツ、フランス、スペイン、イタリアなどに対して怖れを抱くことなくプレーできるようになってもらいたい。どの相手と対戦しようとも、ピッチに上がる前に頭の中で負けないようになってもらいたいです。私はルーマニアのサッカーのメンタリティを変えたいと思っています。
